医学概論 第6章 精神医学
精神医学は医学概論で最重要分野であり、毎年出題される得点源分野である。
■ 6-1 精神障害の基本概念
精神障害とは、思考・感情・行動・認知の機能障害により社会生活に支障をきたす状態を指す。
| 診断分類 | 概要 |
|---|---|
| DSM-5 | 米国精神医学会(APA)による診断基準 |
| ICD-11 | WHOによる国際疾病分類 |
■ 6-2 統合失調症(超重要)
幻覚・妄想・思考障害・陰性症状が主症状である。
| 症状 | 内容 |
|---|---|
| 妄想 | 根拠のない確信(被害妄想など) |
| 幻覚 | 実在しない感覚(幻聴が最多) |
| 思考障害 | 連合弛緩、滅裂思考 |
| 陰性症状 | 感情鈍麻、意欲低下、引きこもり |
治療の中心は抗精神病薬(ドパミン遮断)である。
図:統合失調症の症状分類
陽性症状 → 妄想・幻覚・思考障害
陰性症状 → 感情鈍麻・意欲低下・社会的引きこもり
陽性症状 → 妄想・幻覚・思考障害
陰性症状 → 感情鈍麻・意欲低下・社会的引きこもり
■ 6-3 気分障害(うつ病・双極性障害)
◆ うつ病(大うつ病性障害)
- 抑うつ気分
- 興味・喜びの喪失
- 食欲低下・体重変動
- 睡眠障害
- 易疲労感
- 希死念慮
症状が2週間以上持続することが診断基準
◆ 双極性障害(躁うつ病)
| 躁状態の特徴 |
|---|
| 気分高揚 |
| 多弁 |
| 睡眠欲求低下 |
| 誇大妄想 |
| 衝動的行動 |
抗うつ薬単独投与は躁転リスクあり
■ 6-4 不安障害(神経症性障害)
| 疾患 | 特徴 |
|---|---|
| パニック障害 | 突然の恐怖発作・動悸・死の恐怖 |
| 社交不安障害 | 人前での強い不安・対人恐怖 |
| 強迫性障害 | 強迫観念と強迫行為(手洗い反復など) |
■ 6-5 発達障害(近年頻出)
| 障害 | 特徴 |
|---|---|
| ASD | 対人関係困難・こだわり行動 |
| ADHD | 不注意・多動・衝動性 |
| 学習障害 | 読字・書字・計算障害 |
■ 6-6 依存症(嗜癖障害)
物質依存と行動嗜癖に分類される
| 分類 | 例 |
|---|---|
| 物質依存 | アルコール、薬物 |
| 行動嗜癖 | ギャンブル障害、ゲーム障害 |
■ 6-7 認知症(精神医学的側面)
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| アルツハイマー型 | 記憶障害が中心 |
| レビー小体型 | 幻視・パーキンソン症状 |
| 血管性 | 脳血管障害後に発症 |
認知症は老年医学・精神医学の横断出題が多い
【過去問1】統合失調症について正しいものを選べ。
【過去問2】うつ病に関する記述として正しいものを選べ。
【事例問題】精神障害者支援のケースワーク
Aさん(35歳、男性)は統合失調症の診断を受け、幻聴や被害妄想がみられる。 服薬中断により再発し、現在は家族と同居しているが、対人関係を避け引きこもりがちである。 就労意欲はあるが、対人不安が強く一般就労は困難である。

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